![]() (底曳網漁) 取材協力:京本慎二(明石浦漁協所属漁師) |
明石浦のタコ漁を密着取材することにした。 取材当日(7月29日)、夜9時過ぎ、編集者の宮本と私(松谷 )の二人で漁船に同行させてもらうため明石浦漁港にむかった。 間もなく京本さん(明石浦漁師)親子がやってきて、直ぐさま出港。 幸い海は穏やかベタ凪というやつだ。それでも素人にとっての長時間の船は過酷であろう。しかもこの日は宮本も私も仕事を終え仮眠をとる間もなく船に乗り込んだから、船酔いや睡魔に襲われないだろうかと心配は尽きなかった。 9時半、漁船は港を出港、まずは漁場である二見の沖合へむかうこと約1時間。 我々は船の先端に座らせてもらうことに。すると親父さんが「これ敷いときやっ」と、座布団を出してくれた。ガサツなイメージがある漁師だが、意外と親切?邪魔にならないだろうかと心配していただけに少し安心した(笑) ポイントに着くと、いよいよ漁の開始。漁師にとってはここからが本番。 網を海に沈め、ゆっくりゆっくりと曳くこと約一時間。そして網を引き上げ、獲れたタコを大きさ毎に船底の活洲に入れる。 一回の網でドッサリ魚が獲れるのかと思いきや意外と少ない気がした。それでもこれは多い方なんだそうだ。何度も繰り返すことによってまとまった数になるそうだ。 そして、網を海に沈めまたゆっくりと網を曳く。この一連の作業を約12時間、翌朝10時頃まで何度も繰り返される。よくやく帰路につき再び明石浦に戻ったのはお昼の11時過ぎ、セリ場では既に昼市が行われていた。 日が昇ってからの漁はとにかく暑さとの戦い。 この日は徹夜となった。途中、何度か睡魔に襲われたが幸い船酔いはしなかった。 我々の様な素人はたったの一日で早くも限界、しかも漁は我々がテレビを見るか一杯やって寝ている時間にも行われる。これを毎日、繰り返すのは、なんとも気力と忍耐力がいる。 いくら仕事とはいえ頭の下がる思いだった。 |
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